- 2006年11月1日 (水)
眠れぬ夜に
眠れぬ夜に
宝の山らしきものを
みつけました
最近折に触れて読んでいる内田樹氏のブログ「内田樹の研究室」。
(h)ttp://blog.tatsuru.com/
かなりの量の過去ログがあって、最近の記事以外はとてもまだ目が通せていませんけれど、今日少しばかりログを読んでみました。これはどうも私にとっては宝の山になりそうです。(別に剽窃してどうこうってわけではないので念の為・・・。)
以下、2005年02月17日付の「『原因』という物語」より引用。
私が気になるのは、この「管理責任」の追求をする父親の発言を選択的に報道しているメディアの姿勢である。
共同通信の記者は何を考えて、この父親たちの発言を報道したのだろう。
それが事実だから?
なにがしか事件事故が起こったとき、当事者以外の人間の言うことはほぼ一定してる。はっきり言えば「聞くまでもない」「読む価値もない」と言いたくなるものが殆どである(ひどいときには遺族に向かって「今の心境を」などと尋ねるような鬼畜もいるが、この場合は「聞きたくない」ではなく「聞くに忍びない」である)。しかし、なぜかそれが日常茶飯事であるところが私には理解しがたい。
内田氏は至極紳士的に次のように書いている。
おそらく記事を書いた記者はこのような発言に・・・「社会性・批評性がある」と考えたのだろう。
そしてその後に続けてこう言う。
批評性というのは「悪いのは誰だ?」という問いの形式で思考する習慣のことではない。
批評性というのは、どのような臆断によって、どのような歴史的条件によって、どのような無意識的欲望によって、私の認識や判断は限定づけられているのかを優先的に問う知性の姿勢のことである。
このように静かに、しかし極めて鋭く問いかける。
何かあればハンニン捜しにやっきになってミゾに落ちた犬をメッタ打ちにするような正義感アフれる人々が『国家の品格』をコワキに抱えて「うつくしいクニを~ッ!」などと絶叫しながらアカ信号の横断歩道をミンナで渡っている光景は、決して「美しい」とは言えないだろう。
「悪いのは誰だ?」という問いが有効な場面は、人々が信じているよりもはるかに少ない。
私は・・・「ささやかだけれど大事なこと」をていねいにやってゆくことでしか世の中はよくならないと信じている。
他者の責任を追求する言葉を「吐き捨て」たり、「腹が立つ」人間だけがいても、世の中は少しも住みやすくならない。
メディアに携わる人々はもう少しそういうことにもご配慮頂いて、「他罰的な語法で語られる原因究明の言説」の批評性について、一度ゆっくり考えて頂きたいと思う。
生徒や保護者は学校を責め、結果実直な校長は自死し、また教育委員会が責められ文科相が責められついでに野党は首相の責任を追及し、そしてそれらをまとめて今度はマスコミが責める。真摯に自らの落ち度を認めでもしようものなら「それみろ!」とばかりに一層責められることは必定。
まさしく「他罰的」と言わずして何と云おうか。
現に公開されているブログの記事から引用するのは非礼であろうと思いつつも、
「ほめ批評」は「なぜ私はこの人をかくも尊敬するのであろうか?」「この人のどこが私の琴線に触れるのだろうか?」という私自身への向けての問いかけをつきつめるものだ
という内田樹の言葉を援用させてもらいつつご容赦いただければと思います。
暇をみつつ過去ログを熟読させて貰うつもりでいます。
追記
下に、別のエントリにコメントを頂いたDr.watermanのブログより引用させてもらいます。
生身の人間は生身の人間として扱う心が欲しい。人を殺すほどの主義主張とか、社会の木鐸と嘯くジャーナリズムがあっていいのだろうか。
- カテゴリ: 社会
コメント:3
- 未明庵物草 2006年11月6日 12:42
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ケーススタディ1
とある人(かりにW氏とする)の意見。 「にわか教育評論家」の一人である。 ******** (W氏の発言) 『教育再生』を声高に叫び、安倍新政権は発足しました。そんな矢先、教育現場では必修科目を無視して大学受験を優先させた高校の実態が明らかになるなど、問題や矛盾が..
- 未明庵 2006年11月6日 12:49
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はじめまして。
読ませていただいて,共感するところ,勉強になるところが多々ありました。
勝手ながらTrackBackを送らせていただきます。
よろしくお願いします。 - UBSGW 2006年11月6日 22:36
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コメント・トラックバック歓迎します。
ご意見・ご叱正いただければ幸いです。
「未明庵物草」、覗かせていただきました。教育に関する記事、楽しみにお待ちしております。
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